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まだ人影もまばらな早朝、グリンデルワルトの駅前から一日が始まる。背後の青い駅名標には「Grindelwald / Grund / Kl. S

Day 6 · 2012.09.13

ベルンの朝市と旧市街①

まだ人影もまばらな早朝、グリンデルワルトの駅前から一日が始まる。背後の青い駅名標には「Grindelwald / Grund / Kl. Scheidegg / Jungfraujoch / Interlaken Ost」の行き先。壁の白い大時計は8時を少し回ったところ。窓辺のシャッターと、鉢いっぱいの赤い花が、いかにも山の村の駅らしい。ここからインターラーケン経由で、まずは首都ベルンを目指す。

6日目。宿があるグリンデルワルト(Grindelwald)を朝早く発って、今日は日帰りで二つの町を巡る。午前はスイスの首都ベルン(Bern)、午後は湖の街ルツェルン(Luzern)。ユングフラウ地方の山あいから、一気に都会と旧市街の雰囲気を味わう一日だ。宿は連泊なので、身軽に出かけられるのがありがたい。

今日の主な行程:
グリンデルワルト → (インターラーケン経由)→ ベルン(朝市・旧市街・大聖堂)→ ルツェルン(カペル橋・ライオン記念碑)→ グリンデルワルト泊

※写っている人物の顔は、プライバシー保護のためキャラクターに置き換えています(夫・妻それぞれ固定のキャラ)。背景・風景はそのままです。

列車を乗り継いで、ベルン中央駅に到着。ホームの発車標には、8番線から10時00分発ルツェルン(LUZERN)方面、7番線から10時04分発バ
列車を乗り継いで、ベルン中央駅に到着。ホームの発車標には、8番線から10時00分発ルツェルン(LUZERN)方面、7番線から10時04分発バーゼル(BASEL SBB)方面の表示。あいだに下がるのは、スイスの駅ではおなじみのオメガ社の丸い時計だ。針はちょうど10時前。ここから旧市街は歩いてすぐ、まずは朝市が立つ通りへ向かう。
旧市街の目抜き通り、シュピタール通り〜マルクト通りには、石像を頂いた歴史ある泉がいくつも並んでいる。これはそのひとつ、バグパイプ吹きの像が立
旧市街の目抜き通り、シュピタール通り〜マルクト通りには、石像を頂いた歴史ある泉がいくつも並んでいる。これはそのひとつ、バグパイプ吹きの像が立つ「バグパイパーの泉(Pfeiferbrunnen)」。赤い柱に金の装飾、足もとは赤い花で飾られている。背後には「Müller」「EL MEXICANO」などの看板。旅の記念に一枚。
この日はちょうど市が立つ日。マルクト通りには赤と黄色(ベルン州の色)のストライプの日除けが連なり、通りの正面には緑のドームを頂いた連邦議事堂
この日はちょうど市が立つ日。マルクト通りには赤と黄色(ベルン州の色)のストライプの日除けが連なり、通りの正面には緑のドームを頂いた連邦議事堂(Bundeshaus)がどっしりと構えている。右手には色とりどりの果物やベリーの屋台。首都の目抜き通りにこんなにぎやかな朝市が立つのが、いかにもスイスらしい。
そのベリーの屋台をのぞきこむ。ラズベリー(Himbeeren)、ブルーベリー(Heidelbeeren)、イチゴ(Erdbeeren)、赤ス
そのベリーの屋台をのぞきこむ。ラズベリー(Himbeeren)、ブルーベリー(Heidelbeeren)、イチゴ(Erdbeeren)、赤スグリ(Johannisbeeren)、ブラックベリー(Brombeeren)が、白いパックにきっちり並んでいる。赤・青・黒のグラデーションが宝石みたいで、見ているだけで楽しい。値札は「Blue Berry 5.50」「Erdbeeren 4.00」など、手書きだ。
こちらはデリカテッセンの屋台。ガラスケースの中に、オリーブやマリネを盛った大きな木樽がずらり。マッシュルーム(Champignons)、アー
こちらはデリカテッセンの屋台。ガラスケースの中に、オリーブやマリネを盛った大きな木樽がずらり。マッシュルーム(Champignons)、アーティチョークの芯(Artischockenherzen)、にんにく入りオリーブ(Oliven mit Knoblauch)、手前にはタペナードやジェノベーゼペースト。手書きの値札と木の柄杓が、なんとも食欲をそそる。
同じ屋台の別の一角。フェタチーズ(Feta-Schafskäse)、水牛のモッツァレラ・ブラータ(Mozzarella burrata)、赤
同じ屋台の別の一角。フェタチーズ(Feta-Schafskäse)、水牛のモッツァレラ・ブラータ(Mozzarella burrata)、赤ピーマンのマリネなどが、これも木樽に浸かって並んでいる。真ん中の樽では、乳白色のスープのようなオイルの中に、モッツァレラと緑のバジルが浮かんでいた。
オリーブやマリネの木樽をもう一枚。ツナ詰めの甘唐辛子「Perla di Torro」、シーフードサラダ「Meeresfrüchte-Sala
オリーブやマリネの木樽をもう一枚。ツナ詰めの甘唐辛子「Perla di Torro」、シーフードサラダ「Meeresfrüchte-Salat」、いわし巻きオリーブ「Bocconcini」など、地中海のごちそうが所狭しと並ぶ。ガラスに旧市街の建物がうっすら映り込んでいた。
イタリア食材の屋台。上段には吊るされたサラミやスペインのチョリソー、赤唐辛子。中段のガラスケースには、かぼちゃ(Kürbis)やトリュフ(t
イタリア食材の屋台。上段には吊るされたサラミやスペインのチョリソー、赤唐辛子。中段のガラスケースには、かぼちゃ(Kürbis)やトリュフ(tartufo)、ほうれん草(spinaci)を詰めた生の詰めパスタ(トルテッローネ)がずらり。そして下段には、皮つきのにんにくが山のように積まれていた。
八百屋の屋台も色鮮やか。フェンネル、赤いラディッシュの束、ブロッコリー、カリフラワー(Blumenkohl)、いんげん、真っ赤なトマト、ズッ
八百屋の屋台も色鮮やか。フェンネル、赤いラディッシュの束、ブロッコリー、カリフラワー(Blumenkohl)、いんげん、真っ赤なトマト、ズッキーニ。手前には、フランス・モワサック産のチコリ「CHASSELAS de MOISSAC」の箱。旬の野菜がぎっしり詰まっている。
こちらは葉物中心の八百屋。レタス各種(Eisbergsalat, Lattich)、長ねぎ、人参、うずら豆、奥にかぼちゃ。手前左のかぼちゃに
こちらは葉物中心の八百屋。レタス各種(Eisbergsalat, Lattich)、長ねぎ、人参、うずら豆、奥にかぼちゃ。手前左のかぼちゃには「Kürbis 2.20」の赤い値札。通りの向こうには、コカ・コーラのラッピングをした車が停まっていた。
チーズの屋台は、やっぱりスイスらしい主役。グリュイエール(Gruyère)、エメンタール(Emmentaler)、アッペンツェラー(Appe
チーズの屋台は、やっぱりスイスらしい主役。グリュイエール(Gruyère)、エメンタール(Emmentaler)、アッペンツェラー(Appenzeller)、パルミジャーノ、羊のペコリーノなど、大きな塊やホールがどっさり。手前にはカビをまとった熟成サラミ。「100g 3.90」といった値札が並ぶ。どれも量り売りだ。
食べ物だけでなく、こんな屋台も。観賞用のウリやひょうたん(Zierfrüchte)を集めた店で、とげとげのキュウリ、しま模様の小さなウリ、も
食べ物だけでなく、こんな屋台も。観賞用のウリやひょうたん(Zierfrüchte)を集めた店で、とげとげのキュウリ、しま模様の小さなウリ、もこもこの実などが、かごや木箱に品種名の札とともに並んでいる。「Plüsch-Kürbis」「Stern-Kürbis(星かぼちゃ)」など、名前もユニーク。秋らしい、ちょっと変わった屋台だった。
その隣には、色とりどりの唐辛子や小さな飾りかぼちゃがぎっしり。赤・オレンジ・黄色・緑が入り混じって、まるで絵の具のパレットのよう。奥では売り
その隣には、色とりどりの唐辛子や小さな飾りかぼちゃがぎっしり。赤・オレンジ・黄色・緑が入り混じって、まるで絵の具のパレットのよう。奥では売り子さんが忙しそうに立ち働いていた。
唐辛子の並びをもう一枚。真っ赤なものから、赤・緑のグラデーションまで、つやつやと光っている。市場をひと通り眺めたら、通りの正面にそびえる連邦
唐辛子の並びをもう一枚。真っ赤なものから、赤・緑のグラデーションまで、つやつやと光っている。市場をひと通り眺めたら、通りの正面にそびえる連邦議事堂へ近づいてみることにした。
連邦議事堂(Bundeshaus)。スイス連邦政府と国会が入る、いわば国の中枢だ。正面には「CURIA CONFOEDERATIONIS H
連邦議事堂(Bundeshaus)。スイス連邦政府と国会が入る、いわば国の中枢だ。正面には「CURIA CONFOEDERATIONIS HELVETICAE(スイス連邦の議事堂)」のラテン語銘。玉座に座る寓意像や、屋根の上の女神像など、彫刻がびっしり。緑青をふいた銅屋根のドームが空にそびえる。手前の白い旗は「Gebäude Versicherung Bern(ベルン建物保険)」のもの。
ドームをぐっと見上げて。緑と金の縞模様の丸屋根に、頂上には小さな鐘楼と金の飾り。破風には剣や盾を手にした寓意像が横たわり、いかにも威厳がある
ドームをぐっと見上げて。緑と金の縞模様の丸屋根に、頂上には小さな鐘楼と金の飾り。破風には剣や盾を手にした寓意像が横たわり、いかにも威厳がある。三角の破風(ペディメント)の下に「CURIA CONFOEDERATIONIS HELVETICAE」の文字がくっきり刻まれていた。
もう一枚、ドームのクローズアップ。頂上の金の十字を頂いた小塔と、女神像、そしてグリフィン(鷲獅子)の彫像。市場のにぎわいのすぐ向こうに、こん
もう一枚、ドームのクローズアップ。頂上の金の十字を頂いた小塔と、女神像、そしてグリフィン(鷲獅子)の彫像。市場のにぎわいのすぐ向こうに、こんな荘厳な建物がある——ベルンの旧市街は、そのコントラストが面白い。このあとは、旧市街の泉やアインシュタインの家を巡っていく。