SKY·ORCA目次 / Index
ベルンから列車に揺られて、ルツェルン(Luzern)に到着。青い駅名標を一枚。ここは湖と川と山に囲まれた、こぢんまりとして美しい街だ。駅を出

Day 6 · 2012.09.13

湖の街ルツェルンへ③

ベルンから列車に揺られて、ルツェルン(Luzern)に到着。青い駅名標を一枚。ここは湖と川と山に囲まれた、こぢんまりとして美しい街だ。駅を出れば、もう目の前がロイス川と旧市街。さっそく歩いて向かう。

ベルンの午前中を満喫したあとは、列車で1時間ほど東へ。午後はフィアヴァルトシュテッター湖(ルツェルン湖)のほとりの街、ルツェルン(Luzern)へ向かう。屋根つきの木造橋やライオンの記念碑で知られる、スイス屈指の観光地だ。夕方には、また山の宿グリンデルワルトへ帰る、という一日の締めくくり。

※写っている人物の顔は、プライバシー保護のためキャラクターに置き換えています。背景・風景、および遠くに写る通行人はそのままです。

ルツェルンといえば、まずこの景色。ロイス川に斜めに架かる屋根つきの木造橋「カペル橋(Kapellbrücke)」と、そのたもとに立つ八角形の
ルツェルンといえば、まずこの景色。ロイス川に斜めに架かる屋根つきの木造橋「カペル橋(Kapellbrücke)」と、そのたもとに立つ八角形の石造りの「水の塔(Wasserturm)」だ。14世紀に造られたヨーロッパ最古級の木造橋で、街のシンボル。丘の上には、お城のような白いホテル「シャトー・ギュッチ(GÜTSCH)」も見える。
すぐ下流に架かるのは、車やバスが通る近代的なゼー橋(Seebrücke)。欄干にはずらりと色とりどりの旗。橋の向こう、緑の丘のふもとに、すら
すぐ下流に架かるのは、車やバスが通る近代的なゼー橋(Seebrücke)。欄干にはずらりと色とりどりの旗。橋の向こう、緑の丘のふもとに、すらりとした二本の尖塔が見える。これがルツェルンの守護聖人を祀るホーフ教会(Hofkirche)だ。湖のほとりらしい、開放感のある眺め。
カペル橋を歩いてみる。橋の欄干は、これでもかというほど花で埋め尽くされていた。赤やピンクのゼラニウム、ペチュニア、白い小花……水面すれすれま
カペル橋を歩いてみる。橋の欄干は、これでもかというほど花で埋め尽くされていた。赤やピンクのゼラニウム、ペチュニア、白い小花……水面すれすれまで垂れ下がって、まるで花のトンネルだ。屋根つきなので、雨が降っても濡れずに渡れる。
この橋のもう一つの見どころが、屋根の内側、梁の三角形の部分に一枚ずつはめ込まれた板絵だ。ルツェルンの歴史や聖人伝を描いたもので、全部で百枚以
この橋のもう一つの見どころが、屋根の内側、梁の三角形の部分に一枚ずつはめ込まれた板絵だ。ルツェルンの歴史や聖人伝を描いたもので、全部で百枚以上あったという(1993年の火災で多くが焼失し、今あるのは一部)。歩きながら、一枚一枚見上げていく。
板絵のひとつ。曲がりくねった川沿いに広がる、昔のルツェルンの町並みが描かれている。下の巻物には「Ludwig Pfyffer」の名。ルツェル
板絵のひとつ。曲がりくねった川沿いに広がる、昔のルツェルンの町並みが描かれている。下の巻物には「Ludwig Pfyffer」の名。ルツェルン出身の傭兵隊長で、街の英雄だ。両脇には家紋、絵の右下には通し番号の「3」。素朴な色合いが、かえって時代を感じさせる。
橋を渡った旧市街側には、老舗の高級時計店が軒を連ねる。これはひときわ目立つ「ブヘラー(BUCHERER)」の建物。屋上にスイス国旗、正面には
橋を渡った旧市街側には、老舗の高級時計店が軒を連ねる。これはひときわ目立つ「ブヘラー(BUCHERER)」の建物。屋上にスイス国旗、正面には巨大な「ROLEX」の王冠マーク。1階のショーウィンドウの前は、世界中から来た観光客でにぎわっていた。さすが時計の国。
旧市街から少し歩いて、「瀕死のライオン像(Löwendenkmal)」へ。1792年、フランス革命でチュイルリー宮殿を守って全滅した、スイス
旧市街から少し歩いて、「瀕死のライオン像(Löwendenkmal)」へ。1792年、フランス革命でチュイルリー宮殿を守って全滅した、スイス人傭兵たちを悼む記念碑だ。岩壁をそのまま彫り込んで、槍が刺さったまま息絶えようとするライオンが表されている。マーク・トウェインが「世界で最も悲しく、最も感動的な石像」と評したことで知られる。じっと見ていると、胸に迫るものがある。
ルツェルン観光を終えて、帰りの列車へ。ホームには、赤と白の車体の「ツェントラルバーン(Die Zentralbahn / zb)」の電車が停
ルツェルン観光を終えて、帰りの列車へ。ホームには、赤と白の車体の「ツェントラルバーン(Die Zentralbahn / zb)」の電車が停まっていた。この鉄道が、ルツェルンからブリューニヒ峠を越えてインターラーケン方面へと結んでいる。ここから、来た道を山へと戻っていく。
帰りの車窓から。ブリューニヒ線は、峠を越えながら、こんなのどかな谷の村々を縫って走る。尖った鐘楼を持つ教会を中心に、木造の家々が斜面に散らば
帰りの車窓から。ブリューニヒ線は、峠を越えながら、こんなのどかな谷の村々を縫って走る。尖った鐘楼を持つ教会を中心に、木造の家々が斜面に散らばり、まわりは目にしみるような緑の牧草地。旅の行き帰りに、こういう景色をぼんやり眺める時間が、実はいちばん贅沢なのかもしれない。
乗り継いで、夕方、宿のあるグリンデルワルト(Grindelwald)へ帰ってきた。駅を出ると、正面にヴェッターホルン(Wetterhorn)
乗り継いで、夕方、宿のあるグリンデルワルト(Grindelwald)へ帰ってきた。駅を出ると、正面にヴェッターホルン(Wetterhorn)の巨大な岩壁がそびえている。頂には少し新雪が。朝出発したときは慌ただしかったけれど、こうして戻ってくると、やっぱりこの山の村はいい。
グリンデルワルトの駅前。青い駅名標には「Grund / Kl. Scheidegg / Jungfraujoch / Interlaken
グリンデルワルトの駅前。青い駅名標には「Grund / Kl. Scheidegg / Jungfraujoch / Interlaken Ost」の行き先。荷物を引いて帰る人、散歩する人。ホテルのバルコニーには花が咲き乱れ、頭上には万国旗。明日はいよいよ、ここからユングフラウヨッホ(Jungfraujoch)を目指す予定だ。
夜は、宿のレストランで夕食。まずはこんがり焼かれたラム肉のグリル。一日たっぷり歩き回ったあとの肉料理は、格別においしい。付け合わせの野菜もた
夜は、宿のレストランで夕食。まずはこんがり焼かれたラム肉のグリル。一日たっぷり歩き回ったあとの肉料理は、格別においしい。付け合わせの野菜もたっぷり。
こちらは、なめらかなフェットチーネ(平打ちパスタ)と、バターでさっと炒めたほうれん草。シンプルだけれど、素材の味がしっかり。ランチョンマット
こちらは、なめらかなフェットチーネ(平打ちパスタ)と、バターでさっと炒めたほうれん草。シンプルだけれど、素材の味がしっかり。ランチョンマットには「ORIGINAL GRINDELWALD」の文字と、村のマスコットのマーモットが描かれていた。
そしてもう一品、熱々の石のプレートにのった、チーズをたっぷりからめた煮込み料理。ピクルスや彩り野菜が添えられている。山のごちそうは、とにかく
そしてもう一品、熱々の石のプレートにのった、チーズをたっぷりからめた煮込み料理。ピクルスや彩り野菜が添えられている。山のごちそうは、とにかくチーズが主役だ。おなかも心も満たされて、6日目もおしまい。明日の好天を祈りつつ、部屋へ戻る。